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2026/01/28

冬の朝、ヒヤッとする家は要注意

家の温度差とヒートショックの話

昭栄建設 代表取締役の中野です。

冬になると、お客様との打ち合わせの会話の中で

「朝、布団から出るのがつらいんです…」

「お風呂に入るときが一番寒くて…」

そんな声をよく耳にします。

実はそれ、年齢や体力の問題ではなく、家の中の温度差が原因かもしれません。



家の中で、

リビングは暖かいのに、廊下やトイレ、脱衣室に行くと急に寒い。

こうした温度差は、身体にとって想像以上に大きな負担になります。

特に冬場に注意したいのが「ヒートショック」です。


急激な温度変化によって血圧が上下し、
めまいや失神、場合によっては命に関わることもあります。

「高齢者の話でしょ?」と思われがちですが、
実は若い世代や子育て世帯でも無関係ではありません。




日本では、交通事故による死亡者数が年間2,000人台で推移しています。

一方で、ヒートショックや入浴中の急死は、統計でも年間4,000〜9,000人、推計では1万7,000人前後とも言われており、

交通事故死の2倍〜5倍以上になる可能性があります。



つまり、寒い季節の暮らしの安全は、
交通事故対策以上に家の中の温度差対策が重要だと私は考えています。

では、なぜ家の中にそんな温度差が生まれるのでしょうか。



理由はとてもシンプルで、
住宅全体の断熱性能や気密性能が不足していることが大きな原因です。

住宅性能の話の振返り

前回のブログでお話ししたUA値やC値は、
まさにこの「家の中の温度差」に直結する数字です。


UA値の数字が大きいと(=断熱性能が低い)と、
部屋ごとに温度がバラバラになりやすく、

C値(相当隙間面積)の数字が大きいと、暖かい空気が逃げて寒さが入り込んできます。

そもそもC値は建築中の現場で測定する実測値です。
私の感覚で90%のハウスメーカーや工務店は実測していないと思います。

その結果、
「リビングは暖かいけれど、脱衣室は寒い家」
になってしまうのです。



昭栄建設では、
「暖かい部屋をつくる」ことよりも、
**「家の中の温度差を少なくする家づくり」**を大切にしています。



家全体がゆるやかに同じ温度で保たれていると、
身体への負担はぐっと減ります。


・朝、無理なく布団から出られる
・夜中にトイレに行っても寒くない
・お風呂に入るときも安心できる


こうした“当たり前の安心”は、
断熱・気密・設計・計画換気といった住宅性能によってつくられています。


さらに昭栄建設では、
断熱や気密だけでなく、太陽の光や風を活かすパッシブ設計を組み合わせ、
エアコンに頼りすぎない、自然に心地よい住まいを提案しています。



冬は日射を取り込み、
夏は日差しを遮り、風を通す。



機械だけに頼らない設計は、
身体にも家計にもやさしい暮らしにつながります。



「家は、建てた瞬間がゴールではない」
これは、私が工務店を経営する中で、いつも大切にしている考え方です。



住んでから何十年と続く毎日の中で、
安心して、健康に、心地よく過ごせること。

そのために、
見えない性能や温度差にこだわる意味があります。


これから家づくりを考える方には、
ぜひ「この家は、冬の朝も安心かな?」
そんな視点でも見ていただけたらと思います。



次回のブログでは、
この温度差をどう設計で整えていくのか
「自然と暮らす家づくり(パッシブ設計)」について、
もう少し詳しくお話ししようと思います。

また読んでいただけたら嬉しいです。

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